「自己分析」というものを行ったことはあるだろうか。就活や転職のときに行ったという人も多いかもしれない。これは文字通り、自分の得意・不得意、好き嫌いを把握することで、自分に合った仕事や個性を知り、その後に生かすことである。
どんな仕事でも自己分析はなんらかの形で必要になるが、それはIT業界のエンジニアにとってももちろん当てはまる。むしろエンジニアは他の業種よりもより入念に自己分析を行う必要があるだろう。

まずエンジニアは非常に専門的な職業であり、広く浅い知識よりも狭く深い知識を持っている方が歓迎される傾向にある。そもそもエンジニアの知識の基礎となるプログラミングですら、一般的にはかなり専門的な技術になる。よって、そもそもエンジニアを目指す際には、適性があるのかどうかをよく考える必要があるのだ。
ただし、エンジニアと一言で言っても、その中には多種多様な分類が存在する。システムエンジニア、サーバーエンジニア、インフラエンジニア、AIエンジニアなどがその代表例であり、これらの業種は部分的に重なるものもあるが、全く異なる知識を要求されることもある。そのため、漠然とエンジニアになりたいと希望し、システムエンジニアになったところ、望んでいた仕事と違う仕事をすることになってしまい苦労を感じてしまう、ということもありえるのだ。
逆に、自分に適性のある業種につくことができれば、効率的に仕事をこなして活躍し、出世の可能性も大きく広がる。効率重視、実力重視のエンジニアは、自分の実力を知ることが第一に重要なのである。